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難解な前歯インプラント治療の一例
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主訴 | 前歯のインプラントについて |
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費用 | 根管治療+GBR+歯根端切除:40万 抜歯即時インプラント:60万 CTG:15万 セラミックスベニヤ3本:60万 |
治療期間 | 14ヶ月 |
備考 | 【リスク・副作用】手術後の腫れ |
初診
右上の前歯の歯茎が腫れてきて他院を受診し破折していると診断された。
他院ではただ抜いてインプラントすれば良いと言われたものの不安に感じてセカンドオピニオンにて来院。
当院で診査・診断により破折と共に根管治療の不具合により隣の歯を含んだ感染が見られた。
感染範囲はミニトマトくらいの大きさで(想像してもらいたいが前歯の付け根にミニトマトサイズの巨大な骨の欠損があったら簡単に治るのか)簡単に抜いてしまったらとんでもない凹みが前歯に出来てしまいインプラントどころの騒ぎではなくなってしまうと考えられた。
1.感染根管治療
2.歯根端切除+GBR
感染の殲滅に加え巨大な内的骨欠損を修復。
このまま6ヶ月待つ。
3.抜歯即時インプラント埋入 同時にCTG
.2によりようやく抜歯してインプラントを入れる最低限の条件が整った。
4.セラミックスにて4本補綴
インプラントが骨と完全についたタイミングで隣の歯とともセラミックスにて4本補綴。
執筆者情報
院長/歯科医師
中澤 玲 Rei Nakazawa
岩手医科大学歯学部を卒業した後、すぐに顎関節治療の勉強に没頭し、 多面的な目線で顎関節の治療を行う。 その後、アメリカ・ボストン大学に留学し、世界で注目される治療や歯科材料に目を向け研鑽し、審美治療やインプラント治療においては、ドイツ大手のインプラント会社のインターナショナルインプラントインストラクターに任命され、活躍している。
日本インプラント学会、ブラジル審美治療学会論文投稿や歯科雑誌への執筆、2013、2014年とブラジル審美治療Marcelo Daltro先生を個人的に日本に招聘し共同で講演活動を行う。インプラントの本場ドイツでもFrank Zastrow先生と講演活動を行っている。 2014年はドイツのインプラント専門医達の間では解消されていない問題である『顎関節症とインプラント治療』についての講演を行った。
世界でも著名な審美治療医師の一人、Dr.Iñaki Gamborenaと共同講演を日本GC社で開催。高水準のディスカッションにより多数の賞賛を得た。自身でも若手歯科医師向け年間コースを2014年に開設し、日本国内でも各地で講演中。